家の湿気対策③
家の湿気対策③
古来から伝わる炭の床下湿気対策
木造住宅は、私たちの暮らしを守ってくれる大切な建物であり財産です。その木造住宅で最も大切なことはシッカリとした構造です。特に、湿気を好むシロアリの被害を受けると建物に大きなダメージを受けます。耐震性の低下です。
高温多湿の日本では、古来から木造建築を守るために炭を使ってきた歴史があります。その代表事例が床下に炭を敷く「敷炭」です。現代では数々の調査研究により炭による敷炭効果が実証されています。
敷炭は薬剤のようにシロアリを駆除するものではありません。四季を通して床下の温度と湿度を調整しながら結露とカビによる木材の腐食を防ぎ、結果としてシロアリが生息できない環境をつくります。床下の湿気が85%以下であればカビやシロアリは激減するとともに、木造住宅の耐久性は格段に高まります。しかも竹炭の調湿効果は半永久的に続き、メンテナンスは一切不要であることは歴史が証明しています。
世界最古の木造建築である法隆寺の床下には炭が敷きつめられていることが知られています。そして近年では、世界文化遺産の金閣寺と銀閣寺の床下に竹炭が敷きつめられました。金閣寺と銀閣寺では、これまで数年で木材や畳のカビに悩まれていたそうですが、両寺を管理する管長は「竹炭の敷設後、腐朽の進行はほとんどない」とコメントされています。
また、築百年を超える格式の高いお寺や神社・旧家を見てみると、同じ建物内において敷炭をしていない箇所は木材の腐食やシロアリの被害を受けていますが、敷炭をしている箇所は被害を受けていません。日本人は昔から炭を使って建物を守る術を知っていたのです。
しかしインターネット上において研究者や識者ではない一部の方が、炭の調湿効果について誤ったコメントをされているのは残念です。現代では、炭の中でも竹炭の消臭・調湿、空気・水質浄化能力が飛び抜けて優れていることが研究機関により確認されています。
その竹炭の設置方法は簡単! 床下に敷き並べる、室内に置くだけです。床下換気扇や除湿機、シロアリ防除などは一切不要です。しかも竹炭は安全安心な自然素材であり、竹炭の調湿効果は半永久的に続く! これが正しいコメントです。