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獣害と対策

獣害と対策

昨日のブログ:食い荒らし に関係する滋賀県内のニホンジカ(鹿)による被害状況が、偶然にも今日の京都新聞に掲載されていました。関心のある方は電子版でご覧ください。

残雪に残る鹿の足跡

ところで高島市における昨年度の農作物被害金額を調べたところ、ニホンジカやイノシシ、ニホンザルなど鳥獣害全体で5,092万円。 対前年比では2,527万円減少したとのこと。特にニホンジカの積極的な駆除(個体数の削減)と獣害防止柵の設置効果が表れているとのことです。ニホンジカの捕獲頭数は昨年度で3,744頭です。

私は三年連続でイノシシとニホンザルにジャガイモを食い荒らされましたが、届出ていないのでカウントされていません。だから実質的な被害額は、もっと増えると思います。

そして獣害対策の平成24年度高島市予算額は、なんと1億200万円。大きな予算が組まれています。しかし、これだけ努力をされているにもかかわらず被害金額は高止まりしています。また最近の獣害は農産物だけにとどまらず、人との接触や車と獣が衝突する交通事故など、市民生活全般に及んでいます。

こんなに大きな問題なのですから、農産物被害問題としてだけではなく、地域社会全体の問題として取組む必要があるのではないでしょうか。駆除以外にも、福井県鯖江市の取組みのように、人が里山に係わることで生き物との棲み分けを図る里山の環境づくりが参考になると思います。

この取組み内容を簡単に紹介しますと、①農地に隣接する森の木を帯状に伐り、緩衝帯を設ける。②関係する複数集落が連携して緩衝帯に電気柵を設け、牛を放牧する。③牛を管理するために人が緩衝帯に行くルールをつくる。④遠足や視察で緩衝帯に人が行く・・・こうしたことで獣が人里に出てこなくなり人との棲み分けができる。

平成19年に設立された「河和田東部美しい山里の会」で検索されると情報が出てきます。私は昨年の7月に、地域リーダでもある事務局長の服部義和氏にお話を伺いましたが、地域全体で取組んでいる結果として、今でも獣害の被害は皆無ということでした。

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